着物の染色には、主に酸性染料を使っています。
絹、羊毛等が染まります。
麻や綿は反応染料を使っています。すべて化学染料です。
ところで、皆さんは「草木染め」と言う言葉をお聞きになった事があると思います。
子供の頃に朝顔の花でハンカチ染めたりってしませんでしたか?
草木の抽出液の中に染めたい物を入れて煮たりするのが一般的なのですが、
引染でも草木染めが出来ます。地入れをした生地に抽出液を引いて乾いた後媒染します。
あとは水洗いして整理加工です。酸性染料の様に蒸す行程がありません。
着物の売り場にも草木染めの商品がありますが、一般的に並んでいる「草木染め」は
染料液の中に草木の抽出液を混ぜて染めている事がほとんどです。
草木の抽出液は染料店で購入出来ます。種類は色々です。
柿渋エキスは比較的安いですが、濃色にするとにおいがきつく消えません。
誤解していただいたら困りますので再度書きますが、
あくまで一般的です。特別な作家の単品ものや個人的に作っておられる物は省きます。
草木染めは色の再現性に乏しくなかなか同じ色目を出す事が難しい染色技法です。
ですから、色見本で追加を取ったり、全国展開して同じ物を売り出しているような商品は
一から草木で染めたものではなく、染料に抽出液を混ぜた物だと思っておいてください。
某人間国宝の方の商品にもそのような物がありました。
もう一つ、これは染めとは関係ないのですが、「本金使用」とか「純金箔使用」とか書いてある商品があるとします。この「使用」という言葉にはからくりがあって、
すべてが純金ではないと言う事です。一部だけ純金をつかっても「使用」していますし、
小さな箔1枚でも「使用」となります。これは作り手が勝手に解釈しているだけの事で、
商品説明としては色々問題があると思ってます。
もちろん、全て純金を使用している物もあります。
売り場に行かれて疑問に思われたら販売員に聞かれたらいいと思いますよ。
販売員が知識を備えている事が前提となりますが、、、。
私も草木染めで下染をした着物を持っていますが、ちょっと違った色目がでて面白いとは思っています。
「草木染め」を否定はしません。ただ、一般の方のイメージしておられる「草木染め」とは違うと言う事をお知らせしておきます。




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